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2018年4月より奈良医療センターでお世話になります、神経内科の村瀬永子(ながこ)と申します。平成4年に京都大学 神経内科を卒業しまして、3月まで国立病院機構京都医療センターに所属しております。
奈良医療センターでは主に2つの仕事をして、病院の特色にさらに色を重ねていけたらと考えております。
ひとつは、平林秀裕先生が中心になってされている機能神経外科を核として、不随意運動を治療するセンターとしての機能を高めていくことです。平林先生には、京都医療センターへ2013年から4年間お越しいただき、17例の脳深部電極植え込み術をしていただきました。その腕のすごさに感服いたしまして、2015年よりこちらへおじゃまさせていただいて、パーキンソン病・ジストニア・本態性振戦といった病気の治療にかかわらせていただいております。脳内の神経細胞の活動の記録をとり解析したり、電極場所の推定や、術前術後の評価などをしています(図1)。それらをさらに種類を増やしより精密なものとし、若い先生方にも興味をもって仕事に参加できる場を作れたらと考えております。
もうひとつは、電気生理外来の当院での開設です。私の専門は電気生理で、脳から筋肉まであらゆる部位を刺激して障害をみつけることを仕事としております。京都医療センターの外来では、一つの部屋に磁気刺激という脳を刺激する装置から、末梢神経を検査する機械まで4つの機械をつめこみ、電気診断する外来をしています(図2)。筋萎縮性側索硬化症、ギランバレー症候群、多発性筋炎、重症筋無力症といった神経難病から、手根管症候群・変形性脊椎症といった日常のありふれた疾患までを対象としています。その関係から、ボツリヌス治療も針筋電図にておこなっています。
現在はオブジーボなどの薬価が高い薬の治療の進展や、iPS細胞などの研究の進歩で、確実な治療の選択肢が増えてきています。こういった特色を取り入れて次世代の新しい医学へと矛先を向けていくのがこれからの医師の役割と考えています。
奈良医療センターの素晴らしい点は、技師さん、看護師さん、療法士さんなどが大変患者さんの治療に熱心で、長期の入院も充実したプログラムにそって関わりをもってくれている点です。皆さんの働きにとても助けられています。皆さんとともに歩み、教えていただきながら、奈良医療センターを充実したものにできたらと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

不随運動疾患センター